2019年04月23日

第6回 環境への取り組みを社内で共有していきます

前回のコラムでは、ホテル内で始まった環境への取り組みの1つとして、「スマートクロック(日本テクノ)」の導入と、それに関する研修の様子を報告しました。→ 省エネルギー診断のその後 運用の工夫にむけて

今回は、メイプルイン幕張で新しく始めた「社員研修」の報告です。

 

第1回は「省エネ・エコ・サスティナブルって何だろう?~客室への内窓導入を例に考えてみる~」と題して、これまでにみっつデザイン研究所とエネクスレインがサポートして取り組んできた、客室への内窓導入プロジェクトの内容や成果を報告しつつ、これからホテルが目指すことについて、みなさんと共有しました。

講師は、みっつデザイン研究所の廣谷が担当しています。

 

研修は、2018年12月と2019年1月の2回に分けて、全員が参加して行ないました。サービス業では、こういった時間を確保すること自体が大変なことです。そこで、せっかくの時間を有効なものにするべく、面白く、かつ短い時間でも理解できるように、体感しながら学ぶための実験道具をいくつか用意して行いました。

 

コラム6_4  コラム6_3  コラム6_2

 

まず初めに、鉄・木・断熱材など、色々な素材を触ってみると、感じ方が違います。そこから、物には熱を通しやすいものと、通しにくいものがあることに気づきます。

熱を通しにくい材料の特徴は、「空気の層」があること。そこが解ると、複層ガラスと単板ガラスをよく見てみれば、なぜ複層ガラスが熱を伝えにくい(=保温性が高い)のかを理解することができます。そして、実際に単板ガラスと複層ガラスの比較実験から、効果を確かめてもらいました。

 

複層ガラスの仕組みと効果が分かったところで、次は内窓を導入することで冬の客室が快適になる理由についても、みんなで共有していきます。

 

暖かい空気は上に、冷たい空気は下に移動するということが重要ポイントです。

つまり、窓で冷やされた冷気は下に移動し、暖房から吹き出される暖気は上に移動します。この状況では、暖房を使用していても、なんだかうすら寒いという体感が生じてしまうのです。ところが内窓を導入すると、窓の表面温度が高くなるので、窓付近で冷やされた空気が下に移動しにくくなり、足元の寒さが改善されます。すると不快感が解消されるので、暖房の使用頻度も減るはずです。そして結果的に、快適で省エネな客室になるという訳です。

寒い時期に研修を行なったことで、内窓を導入する意味について、実感を伴いながら理解できたのではないでしょうか。

 

最後に、この内窓導入プロジェクトを例として、省エネからエコ、そしてサスティナブルへ展開するイメージを掴んでもらい、研修を終えました。体感しながら伝えることで、みなさんの反応も上々な研修会となりました。

 

次回は夏に第2回の研修を計画しています。

次の講師は、エネクスレインの小室さんが担当し、主に欧州の環境への取り組みを学ぶ予定です。

 

内窓効果については 過去のブログにご紹介していますので、ご興味のあるかたはぜひ! → 未来に向けたメイプルイン幕張の取り組み その2

 

 

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