2017年09月13日

第1回 – 未来に向けたメイプルイン幕張の取組み その1

メイプルイン幕張のホームページをご覧頂きありがとうございます。

 

当ホテルでは、宿泊されるお客さまに満足して頂けるホテルを目指すとともに、宿泊施設の一つとして、将来を見据えた社会的貢献や、長期的な視点に立った取組みについても積極的に行ないたいと考えております。

 

その一環として、2013年以降、宿泊施設としての快適性を維持しつつ、電力やガス、上水の消費削減を新たな方針として掲げ、これまで宿泊棟の照明のLED化や、コージェネレーションシステムの導入、節水型シャワーヘッドへの更新などを行なって参りました。

 

このような取組みを続けて行く中で、今後は、建築や設備、あるいは環境といった専門的な視点を踏まえた提案や助言等が必要と考えました。それに呼応して頂いたのが、「株式会社 みっつデザイン研究所」と「一級建築士事務所 エネクスレイン」の二つの事務所です。
どちらの事務所も、建築環境学という分野を専門とし、建築の分野において、「つくる」「つかう」「つたえる」といった視点での活動や、自然の光や風を巧みに取り込むことできる低技術ながら知的な機能を持った建築の実現を目指しています。

 

この二つの事務所と何度も打合せを行なう中で、今後の共通の方針として、「未来に向けたメイプルイン幕張の取組み」という目標を新たに掲げ、これまで、いくつかの試みを協動して行なって参りました。

 

そこでこのたび、上記の二つの事務所から協力を頂き、我々の取組みの具体的な内容を、このホームページ上で詳細に解説して頂くことになりました。今後、不定期ではありますが、適宜、報告して頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。

 

では最初に、メイプルイン幕張でのこれまでの取組みについて、当ホテルより概要をお伝え致します。

 

 

◆ 2013年

7月  宿泊棟の照明器具をLEDに交換:適切な照度を確保しつつ、節電に貢献しています。

 

◆ 2014年

1月  節水型シャワーヘッドの導入:快適な水圧を維持しつつ、ホテル全体で大幅な節水が可能であることを確認しました。

 

◆ 2015年

10月  コージェネレーションシステムの導入:ガスを燃焼させることで、熱と電力を同時に供給するハイブリッド型の設備機器です。

 

◆ 2016年

2月  内窓の試験的導入:客室内の温熱環境をより快適にし、窓面の結露の防止や防音効果を確認するための実証実験を行ないました。

2月  冬期における内窓ありと無しの客室内の温熱環境実測調査

2月  客室内の温熱環境(暖かさ/寒さ)に関する宿泊者へのアンケート実施

5月  実測結果とアンケート結果の分析・報告・検討

8月  客室内空調機の設定方法の可視化

 

◆ 2017年

1月  内窓設置継続:152室中、約6割にあたる96室が完了しました。

2月  省エネルギー診断:ホテル全体のエネルギー使用状況を専門家に診断して頂きました。

2月  内窓ありとなしの客室における断熱性の違いに関する実証実験

5月  省エネルギー診断の結果報告会:2月に行なった省エネルギー診断の報告会を開き、改善すべき点などを確認しました。

8月  夏期における内窓ありとなしの場合における客室内の温熱実測調査

12月  内窓未設置の客室における内窓の設置継続予定

 

 

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▲ 客室内の温熱環境(暖かさ/寒さ)に関する宿泊者へのアンケートを実施したときの案内状/2016年

 

 

以上、今回は、これまでの取組みの経緯と概要をお伝えしました。次回は、客室に「内窓」を設置した場合の室温の実測結果について詳細な報告を頂きますので、是非、ご覧頂き、メイプルイン幕張の取組みについて、引き続き、ご理解を頂けると幸いです。

 

2017年9月

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